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New Album  Core

今宵August Darnellと

ZEレーベルを締めくくるにはやっぱりこのBand、そしてAugust Darnellの仕事をきちんと紹介しないと。

これまで読んで来た方はもう既に周知の事実、CristinaもAural ExcitersもDon Armando’s Second Avenue Rumba BandもみんなみんなKid CreoleことAugust Darnell無しには語れません!さらに自身もDr. Buzzard’s Savannah Bandの流れをくんだ、さらなる明確な(そのあまりの歌詞の内容は言えません)コンセプトの元Dr. Buzzard’s Savannah BandのメンバーだったCoati MundiことAndy Hernandezを誘って組んだグループKid Creole And The Coconutsを大ヒットさせてしまいました。しかし今思い出してもNo Wave出身のバリバリ・アンダーグラウンドの旗手で、しかもあんなもの凄いセクシー過ぎる歌詞のBandが日本のCMにまで出演し、お茶の間にまで登場していた事実は画期的な事でした。

実は1stアルバム「Off The Coast Of Me」は当初August Darnellのソロ・アルバムとして制作されていたらしかったのですが、結果明確な役割を持つ固定メンバーでのこうしたBAND編成にしたのが成功の秘密ではと思っています。

実際そうしたメンバーによる1981年の来日コンサートのインパクトはかーなりで最高楽しいものでした。ゴージャス(というか簡易ゴージャス・ギャバレーという感じ)に仕立てられた舞台の上、Coati Mundiの際立ったキャラやら、セクスィ担当のThe Coconuts (真ん中はAugust Darnellの奥さま!)の衣装やダンスも最高で、ずっとどこを見たらいいのよ状態でした。そしてなにより驚いた事が(その独特の演奏力。素晴らしい技術と素晴らしくバンドらしい一体感でした。

スゥイング・ジャズ、ファンクにラテン、カリビアン、スカ等も取り入れ昇華したNo Waveを経たハイブリット・ニュー・ウェイヴ・バンド。それこそがファンカラティーの巨匠August Darnell率いるKid Creole And The Coconuts !!!

Kid Creole & the Coconuts – Stool Pigeon (1982年)

とにかくもしダンス・ミュージック・ファンで聞いた事の無い方、ここだけは問答無用で聴くように。

Kid Creole And The Coconuts – Off The Coast Of Me (1980年)

Kid Creole And The Coconuts – Fresh Fruit In Foreign Places (1981年)

Kid Creole And The Coconuts – Wise Guy (1982年)

Kid Creole And The Coconuts – Tropical Gangsters (1982年)

運良くハマってしまったあなたはAugust Darnell絡みのこんな名盤達も是非。

Elbow Bones & Racketeers – New York At Dawn (1983年)

Don Armando’s Second Avenue Rhumba Band (1979年)

Gichy Dan’s Beachwood # 9 – Gichy Dan’s Beachwood # 9 (1979年)

Funkapolitan – Funkapolitan (1982年)

Machine – Machine (1979年)

どのアルバムも僕には大事な「聞けずに死ねるか!」アルバム。でもそんなに買えないよって方の為にもこんなアルバムも出てます。

Kid Creole – GOING: PLACES: THE AUGUST DARNELL YEARS 1976-1983

1. Dr. Buzzard’s Original Savannah Band – Sunshower
2. Don Armando’s Second Avenue Rumba Band – Goin’ To A Showdown
3. Kid Creole & The Coconuts – Going Places (Zemix version)
4. Cristina – Is That All There Is?
5. Gichy Dan’s Beachwood No. 9 – On A Day Like Today
6. Machine – There But For The Grace Of God Go I (LP version)
7. Don Armando’s Second Avenue Rumba Band – I’m An Indian Too (12″ version)
8. Aural Exciters – Marathon Runner
9. Coati Mundi – Pharaoh (Can’t Take It To The Grave)
10. Aural Exciters – Emile (Night Rate)
11. Kid Creole – He’s Not Such A Bad Guy After All (12″ version)
12. Ron Rogers – Don’t Play With My Emotions
13. Kid Creole & The Coconuts – Double On Back
14. Aural Exciters – Paradise
15. Kid Creole & The Coconuts – Off The Coast Of Me

全ての音源を持っている僕もマスタリング具合も知りたくて買ってますが、紹介した彼の関わったほとんどのアーティストの曲が一同に聞けちゃうセレクトが何より楽しい。

一体誰が読んでるのか?ZEシリーズ全体もそうですが、温故知新とかの話ではなく、音楽はきちんと繋がっていて、そンな繋がりを知って聞くともっともっと楽しいっていう当たり前のお話でした。

昨今のダンス・ミュージック・ファンの皆様にも、こうした音楽も探して楽しんでみてもらえたら嬉しい限り。