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New Album  Core

今宵もWAS (NOT WAS)と

簡単には語り尽くせそうもないこのバンド、WAS (NOT WAS)を改めてご紹介。

そもそも当時のプロフィール、1980年頃、自動車産業の中心地であり、 かつてモータウン・レコードの本拠地として栄えた街、デトロイトでDon WasとDavid Wasという兄弟が中心になり結成ってのがまず嘘ですし(笑)

実際にはウォズ兄弟というのは、架空の兄弟でDon Wasは、本名ドナルド・フェイグソンといい、デトロイトでセッション・マンとして活躍するベーシストでした。もちろんDavid Wasも仮名で、本名はデヴィッド・ウェイスといい、なんと本職はジャズ評論家!!! (やっぱZE レーベル恐るべし)。後にドナルド・フェイグンソン(Don Was)は最初はレーベルの要請でバンドを組んでライブを始める事がスタートだったと語っていましたので、こちらもプロデューサーズ・ユニットという性格のものだったと言っていいと思います。

ZEレーベルからのデビューアルバムは、たーしかにスタジオでの長期にわたる実験くん物語的なサウンドになっていました。

WAS (NOT WAS)

こんなサウンドでした。

WAS (NOT WAS) – Wheel me out (Long version) (1981年)

やっぱベーシストが作ってると感じるのは僕だけ?しかし彼らの音楽の特徴はとにかく様々な音楽がこれでもかと混在しているというそのスタイル、そしてそれはとりもなおさずZEのレーベルとしてのスタンスとピッタリなものでした。

このプロジェクト的バンドに加わったのが、黒人のヴォーカリスト、スウィートピー・アトキンソンとサー・ハリー・ボウエンズ。その他ドナルド・レイ・ミッチェル、サックスにデヴィッド・マクマレー、ギターには、ランディー・ジェイコブス、キーボードにジェイミー・マホベラックというほぼ不動のメンバーでした。当時のニューヨークで黒人、白人混在のバンドって所もやっぱりなんだかZEらしいと思ってしまいます。

そしてWAS (NOT WAS)に限らずZEレーベル全体にも言えるのですが、とにかくRemixやRe-Editによる12インチがガンガン出てました。WAS (NOT WAS)のそうした一連のワークスは後のニューヨークのダンス・ミュージック、ガラージュ~ハウスに確実に繋がって行くものでもありました。しかし80年初頭にディスコ・ダブを実践していたのも素敵!

その後おそらく5枚のアルバムを発表。そして数々のスタジオ・ワークで学んだ経験を活かしDon WasはThe Rolling Stones、Bob Dylan、Willie NelsonからElton Johnまで!大御所中の大御所をプロデュースしていく事になります。彼のプロデュースの特徴はどんなアルバムでも自身のカラーを打ち出して行くタイプではなく、主役であるアーティストを重視し、自分は本人のカラーをいかに際立たせて行くかというタイプでした。こんな実験くんが一方では大人なプロデューサーっぷりを見せている所も・・・・なんだか深いです(でもWillie Nelsonがファンクとかやってたら楽しそうです・・・)。1997年にオーケストラ・ウォズの名義で「Forever’s A Long, Long Time」というファンク・ジャズによる伝説のカントリー歌手の実録音楽ドラマという(爆笑)でも傑作を発表しています。最近でも2008年にWAS (NOT WAS)名義で「Boo! 」というアルバムもリリース。なんとツアーもやってるようです。

そして今やなんとDon Wasはジャズ・レーベル「ブルーノート·レコード」の社長に就任!

そんなNo Wave出身、売れっ子プロデューサー経由の現役アーティスト&社長、Don Was= WAS (NOT WAS)。どこかで見かけたら12インチなんぞもぜひチェックを。

WAS (NOT WAS) – Shake Your Head (1992年)