インプレスグループで音楽関連の出版事業を手掛ける株式会社リットーミュージック(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松本大輔)は、東京・御茶ノ水駅近くの多目的スペース”御茶ノ水Rittor Base”において、COLDFEETのWatusi氏を講師とするビート制作講座、「Watusiのビート・メイキング・セミナー」を開講します。
■EVENT
Watusiのビート・メイキング・セミナー
日時 :2019年11月12日(火)より全10回(月1回、前期5回、後期5回)。
場所 :御茶ノ水Rittor Base
参加費:前期33,000円(税込み/5回分)、後期33,000円(税込み/5回分)
詳細 https://www.rittor-music.co.jp/rittorbase/Watusi_Beats_Seminar
プロのDAWテクニックを至近距離で体感できるビート・メイキング・セミナーが始まります!「かっこいいビートを作りたい!」これは多くのクリエイター、DTMerが抱く願望ではないでしょうか。またダンス・ミュージックの多彩なビートを作るノウハウは、いまやジャンルを問わず、作曲家/アレンジャーにとっての必修科目。そこで本セミナーに講師としてお招きしたのは、Lori FineとのユニットCOLDFEETを中心に、プロデューサー/DJ/トラックメイカー/ベーシスト、そしてソロ・アーティストとしても活躍されているWatusi氏。サブウーファーも備えたRittor Baseという優れた音響空間に、Watusi氏が普段の音楽制作に使用されているAvid Pro Toolsシステムを持ち込み、さまざまなテーマでダンス・ミュージックのビート作りを伝授してくださいます。特に本セミナーでは、オーディオ編集をメインとした制作手法にフォーカス。EQやコンプレッサーなどを使用した音作りから、ビートの組み立て方、プリアンプ等を使用した質感作り、そしてリズム楽器の音程感に着目した「リズム・ハーモニー」というアプローチまで、じっくりと解説していただく予定です。作曲家や編曲家を目指す方はもちろん、趣味でDTMを楽しまれている方にとっても、貴重な体験となることでしょう。
CONTENTS
[前期 基礎編]
18:30開場 講義19:00〜21:00予定
○概要
エレクトロニック・ミュージックにおける「グルーブ」の秘密から、音の質感にこだわったサウンドメイキング、そしてオーディオ編集によるリズム・パターン構築のノウハウ、EQ/コンプレッサーの実践的な活用方法を学びます。
第1回 2019年11月12日(火)
エレクトロニック・ミュージックとグルーブの秘密
本セミナーのイントロダクションとも言える初回では、「ダンス・ミュージックにおけるグルーブの特徴」を明らかにしていきます。Watusi氏が所有するリズム・マシン、Roland TR-808やTR-909を会場に持ち込み、各モデル固有のノリを解説していただきながら、そこから見えてくるダンス・ミュージック特有のグルーブの秘密を探ります。
第2回 2019年12月10日(火)
「歪み」こそ太さの秘密
Watusi氏はビートの素材をヘッドアンプ経由でDAWに取り込み、「歪み」を付加するとのこと。これこそが魅力的な質感のトラックを生み出す最初のステップ。ソフト音源とハードウェア音源の違い、あるいはDAW内でのオーディオ化とヘッドアンプ経由のオーディオ化の違いを通じて、音楽的な「歪み」の重要性を学びます。
第3回 2020年1月14日(火)
ブレイクビーツをチョップ!
ダンス・ミュージックにおけるビート・メイキングの定番手法「ブイレクビーツのチョップ」にフォーカスする回です。キックやスネアなどのパーツ切り分けや組み替えはもちろん、各素材の音程感を軸に組み合わせ方を考える「リズム・ハーモニー」という手法を学びます。さらに、キックやスネアへEQ&コンプ処理についても言及します。
第4回 2020年2月12日(水)
リズム・ハーモニーの構築
第3回で登場した「リズム・ハーモニー」をより追求していく回です。個別のトラックに配置したキックやスネアなどをどのようにバスでまとめていくのか、そして、まとめたバスにはどのようなEQやコンプをかけていけばよいのか、さらには歪み系プラグインの活用方法など、ビートを磨きあげていく仕上げの工程を解説していただきます。
第5回 2020年3月10日(火)
EQとコンプによる空間コントロール
基礎編のまとめとなる第5回では、ここまでに登場したEQ/コンプレッサーのテクニックを、「空間コントロール」としてとらえ直すことで、その処理方法の理解をより深めていきます。「音場を9面体で把握する」「マスキングとは?」「EQで上下のすみ分け」「コンプで奥行き作り」という基本かつ最重要テクニックを学んでいきます。
【後期 応用編】
18:30開場 講義19:00〜21:00予定
○概要
日々、新たなビートが生まれているダンス・ミュージック・シーンを理解するためには、その基本となるジャンルを知ることが大切です。そこで後期では、前期で学んだテクニックを、ダンス・ミュージックのさまざまなジャンルに応用することで、最終的にオリジナリティのあるビートを生み出せる力を身に付けていきます。
第1回 2020年4月14日(火)
ジャンル編① ハウス
「キックの4つ打ち」と「ハイハットの裏打ち」が特徴のハウスは、ダンス・ミュージックのグルーブを理解する上で重要な要素を数多く含んでいます。では、どんな「4つ打ち」で「どんな裏打ち」なら、フロアを踊らせることができるのか。「16分のアクセント」「音の長さのコントロール」など、幾つかのトピックを元にその秘密を探ります。
第2回 2020年5月12日(火)
ジャンル編② テクノ
ハウスと同じく「4つ打ち」が特徴でありながら、時に全く異質な音響空間を生み出すテクノ。では、テクノとハウスでは何が違うのでしょうか? その答えの一つとなるのが「実験精神」。マシーナリーな音色やテンポ感の違いなど、ハウスとは似て非なるサウンド・メイキングを通じてテクノの魅力に迫ります。
第3回 2020年6月9日(火)
ジャンル編③ EDMなど「4つ打ち」応用編
プログレッシブ・ハウスの進化系でもあり、R&B、レゲエなどとも融合し世界的な進化とポピュラリティを持ったEDM、逆にダーク・テクノ、メロディック・テクノと果てしなきアンダーグランドの世界をベースに細分化を遂げるテクノ、EDM以降の世界的な潮流と噂されているテック・ハウスなど「4つ打ち」進化系を探ります。
第4回 2020年7月14日(火)
ジャンル編④ ヒップホップ/R&B
ソウル・ミュージックに端を発するヒップホップとR&B。両者はもともと個別のジャンルでありながら、近年は接近、融合を繰り返し、進化してきました。トリッキーなビートも多いジャンルですが、「休符」や「スウィング」といったキーワードを軸に、それぞれのグルーブ作りのポイントを学んでいきます。
第5回 2020年8月11日(火)
ジャンル編⑤ トラップ/ダブステップ/ベース・ミュージック
比較的新しいジャンルでありながらすっかり世界的に定着し、USヒットチャートの常連となっているトラップやダブステップといった変則的なビート、そうしたビート発祥のオリジナルとも言われるドラムン・ベースなどベース・ミュージックと呼ばれる一連のジャンルのビート作りのポイントを探ります。
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