Watusiの私塾 1st Season 内容
Watusi (COLDFEET) が不定期に開催するダンスミュージックのビート制作をメインとする「寺子屋的実践打ち込み音楽教室」です。Watusiが日常、制作の場としているプライベートスタジオ、Brickwallにて普段の音楽制作に使用されているAvid Pro Toolsシステムを使いさまざまなテーマでダンス・ミュージックのビート作りを伝えます。
1st Seasonと名付けられた今回のセミナーでは、オーディオ編集をメインとした制作手法にフォーカス。EQやコンプレッサーを使用した音作りから、ビートの組み立て方、プリアンプ等を使用した質感作り、そしてリズム楽器の音程感に着目した「リズム・ハーモニー」や「音場を9面体で把握する」というアプローチまでをじっくりと解説していく予定です。
自身のトラック制作/曲制作に煮詰まっている方、新しい音楽の見方/作り方、そしてWatusiなりの音の扱い方など、刺激とやる気を注入するトピックたっぷりの内容でお伝えしていきます。
コロナ禍で長らく中断していましたが、思いも新たにリスタートさせてみます。
講義は全5回、定員は4名を予定しています。
■注意事項
参加者の都合による欠席に対して払い戻しは行いません。
[日時]
第1回 2022年10月22日(土/15:00〜17:00)
第2回 2022年10月29日(土/16:00〜18:00)
第3回 2022年11月12日(土/15:00〜17:00)
第4回 2022年11月19日(土/15:00〜17:00)
第5回 2022年11月26日(土/15:00〜17:00)
[会場]
Brickwall Studio
東急東横線 都立大学駅より徒歩1分
[金額]
30,000円(税込/全5回分/初回時にお支払いください)
希望者は
watusi_coldfeet@icloud.com
までお名前、連絡先をお送りください。
先着順で決定していきます。
○概要
エレクトロニック・ミュージックにおける「グルーブ」の秘密から、音の質感と奥行きを感じる空間造りにこだわったサウンドメイキング、そして具体的なオーディオ編集によるリズム・パターン構築のノウハウからEQ/コンプレッサーの実践的な活用方法を学びます。
第1回
エレクトロニック・ミュージックとグルーブの秘密
本セミナーのイントロダクションとも言える初回では、「ダンス・ミュージックにおけるグルーブの特徴」を明らかにしていきます。DAWを音楽制作におけるバンドメンバーにし、強さ、長さは、タイミングというグルーブコントロールのキモを探る方法は?Watusiが所有するリズム・マシン、Roland TR-808やTR-909、TR-707を実際に鳴らし各モデル固有のノリを解説して行きながら、そこから見えてくるダンス・ミュージック特有のグルーブの秘密を探ります。
第2回
「歪み」こそ太さの秘密
Watusiはビートの素材をヘッドアンプ経由でDAWに取り込み、「歪み」を付加するとのこと。これこそが魅力的な質感のトラックを生み出す最初のステップ。ソフト音源とハードウェア音源の違い、あるいはDAW内でのオーディオ化とヘッドアンプ経由のオーディオ化の違いを通じて、音楽的な「歪み」の重要性を学びます。
第3回
ブレイクビーツをチョップ!
ダンス・ミュージックにおけるビート・メイキングの定番手法「ブイレクビーツのチョップ」にフォーカスする回です。キックやスネアなどのパーツ切り分けや組み替えはもちろん、各素材の音程感を軸に組み合わせ方を考える「リズム・ハーモニー」という手法を学びます。さらに、上下/前後に棲み分けるキックやスネアへEQ&コンプ処理とその意味について言及します。
第4回
リズム・ハーモニーの構築
第3回で登場した「リズム・ハーモニー」をより追求していく回です。個別のトラックに配置したキックやスネアをどのようにバスでまとめていくのか、そしてまとめたバスにどのようなEQやコンプをかけていくのか、空間造りにおけるそうした作業の意味は何なのか。さらに歪み系プラグインの活用方法など、ビートを磨き空間を仕立てていく工程を解説していただきます。
第5回
EQとコンプによる空間コントロール
基礎編のまとめとなる第5回では、ここまでに登場したEQ/コンプレッサーのテクニックを音を「9面体の空間」としてとらえ直しコントロールしていくことで、その処理方法の理解を具体的に深めていきます。「音場を9面体で把握する聞き方」「マスキングとは?」「EQで上下のすみ分け」「コンプで奥行き作り」という基本かつ最重要テクニックを学んでいきます。