では2回目は個人的ダンスクラッシクスのもうひとつの雄でもあるサルソウル(Salsoul)からのご紹介を。
このサルソウル、前回お話ししたように、次第にギャンブル & ハフのやり方に不満を抑えられなくなっていったフィリーソウルのスタジオ・ミュージシャン達(MFSB)が、ヴィンセント・モンタナ(Vib)が指揮をとるサルソウル・オーケストラに鞍替えしていき、結果生まれた素晴らしいフィラデルフィアのミュージシャン達によるオーケストラ・サウンド(=サルソウル・オーケストラ)をバックに産み落とされたダンス・ミュージック。世界中でヒットしたフィリーソウルを発展させ、更にダンサブルにしたこのサルソウルは、後のハウス・ミュージックのルーツともなっていくんです。語源はもちろんサルサ+ソウルです。
リーダーのヴィンセント・モンタナ(Vincent Montana, Jr.)、基本フィラデルフィアのスタジオ・ミュージシャン達の集まりですが、大勢のミュージシャン全員のクレジットが(もちろんエンジニア等も)アルバム・クレジットにしっかり入っていたりと、個々のミュージシャンの絆を大事にしているところはインナーにも表れています。
まず第一回目の入門編的サルソウル・ナンバーは・・・
やはりこの曲から。
Runaway / The Salsoul Orchestra & Loletta Holloway
Houseファンにはもちろんその後世界的に大ヒットしたアンセム、Nuyorican Soul Ver.でもお馴染みの曲。
‘77年にSalsoulから発売されたアルバム「Magic Journey」からのシングル・カットで、プロデュース、アレンジはヴィンセント・モンタナ。Salsoulを代表するナンバーの一つです。
歌っているロリータ・ハロウェイ(良く書いてあるロレッタは間違いね)もそんなSalsoulの看板シンガーのひとり。後に“ガラージ・ディーヴァ”とか”クィーン・オブ・ガラージュ”なんて呼ばれるSalsoul~Houseを代表する歌姫です。
彼女のこんなヒット曲もお薦めSalsoulです。
Dreaming / Loletta Holloway
DJ系には有名なこちらのVer.も好きです。
Dreaming (Jazz ‘N’ Groove Club Mix) / Loletta Holloway
トミイエ・サトシくんのBPM上がり目なこんな素晴らしいやつも。
Dreaming (Satoshi Shellshock Mix) / Loletta Holloway
Dreamingで終ってしまいそうなくらい名曲に名Remix多しという感じですが、最後はやはりロリータのこんな大好きな曲を紹介し、サルソウル、ロリータ・ハロウェイの入門編終了。