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今宵The Intrudersと

今回はやはりP.I.R.モノ、1973年リリース組のThe Intrudersを。彼らは実はP.I.R.以前に1965年にギャンブル&ハフが設立したレーベル、Excel Recordsと第一弾アーティストとして契約したグループなんです。1966年にはシングル「(We’ll Be) United」をリリースし、R&Bチャート14位に。1967年には「Together」と「A Love That’s Real」を、1968年に「Cowboys To Girls」そして「Love Is Like A Baseball Game」などと既に60年代に続々とヒットナンバーを送り出していたコーラス・グループ。

アルバムも1967年に1st「Together」、1968年に2nd「Cowboys To Girl」、 1970年に「When We Get Married」、そしていよいよ1973年に「I Wanna Know Your Name」 や「Save The Children」を含む名盤「Save The Children」をリリースしました。

The Intrudersの魅力はグループの起源でもあるドゥー・ワップ調のコーラス。この味わいで他のアーティストとは一線を画す独特のフィリーでスイートなソウル・ナンバーをリリースしていきました。逆に言うとリード・ボーカルのリトル・サニーは(特に濃ーい歌自慢歌手の多いフィリーでは)今イチ微妙なヘタウマ加減(すみません)のシンガーです。でもそのボーカルとコーラスのコントラストが生み出すそこはかとない甘酸っぱい世界が、フィリーの甘茶サウンドとも相まって人気が出たんじゃないのでしょうか(あくまで想像)?

そのアルバム「Save The Children」はギャンブル&ハフらしく家族愛がテーマのアルバムで、今改めて聞いてみるとなんだか色々と染みてくる曲が多くてね、基本その普遍性は演歌ですから。

The Intruders – Save The Children (1973年)