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New Album  Core

今宵Aural Excitersと

今夜もZEレコードから、Aural Excitersです。

エンジニアが始めた仮想ユニット/グループなんで、Aphexというレコーディング用のエフェクターを作ってる会社の製品に Aural Exciterってヒット商品があったんですが、そのモジリかと勝手に思ってます。

アルバムはこちらだけ。

Aural Exciters「Spooks in Space」

後は僕の知る限り12インチが4種類(7インチが1種類)。でもZEの名物コンピ、「Mutant Disco」シリーズにはすべてAural Excitersの曲が収録されてます。

中心はこの男、Bob Blank。70年代にニューヨークで最も有望な若手プロデューサーの一人という評価を確立していたエンジニア。

Salsoulのアーティスト達やAshford & Simpson、Dona SummerからTalking Heads、Sting、Beach Boysまでと仕事をして来た彼も次第にZEレーベルのアーティスト達と深く関わるようになっていき、次第に彼のスタジオ、ブランク・テープはZEレーベルの御用達スタジオにとなっていきました。そんなZEレーベルのアーティスト達とのセッションが終了した深夜、個別に彼らに参加をもちかけ、Kid Creole And The CoconutsのAugust DarnellとCoati MundiことAndy Hernandezがほとんどの曲を書き、ZEの沢山のアーティスト達が参加したミュータント・ディスコ・バンドがAural Excitersだったんです。特にAugust Darnellは後にKid Creole And The Coconutsに繋がる沢山のアイディアをこのアルバムで試み、後に「マッシブ・アタックの10年前にダウンビート・ダブ・ディスコを作っていた」by Michael Estebanと言わせています。

そんな、おそらく今ブログに書いているのは日本では確実に僕ひとりではないかと思われるカルトなバンドですが、Bob Blankはその後このアルバムで得た経験をもとに、80年代にはLarry Levanと共に沢山のリミックス・ワークを行っていくというクラブ・ミュージック・ファンにとってはなかなか大事なアルバムでもあり、音も曲も良くできてて僕好きなんです。

Aural Exciters – Emile (Night Rate)(1979年)

Aural Exciters – Spooks In Space (Disco Mix) (1979年)

Aural Exciters – Marathon Runner (1979年)