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New Album  Core

今宵Patrice Rushenと

昨夜とは打って変わって東京は雨。なので、今夜はこんな感じ。。。 邦題はたしか「忘れな草」。もちろん日本でもしっかりディスコ・ヒットした曲です。

よくディスコ・ブギーって何ですか?って聞かれるんですが、実は非常に曖昧な言い方で、答えも人により様々だったりもしています。誤解を招くひとつにブギーという3連系のリズムがある事なんですが、そことはまったく関係なく、古くからのスラングでブギー・バック(そんな曲がRoy Ayersにもありました)とか単にブギーと呼ばれる、clubでplayされるディスコって言う意味なんです。どこが一体ブギーなの?って答えも人それぞれでしょうが、僕にとってはこの「Forget Me Nots」こそディスコ・ブギー(さらに言うと12インチのSpecial Dance Mixがやっぱり良いです)。70’sディスコの流れを組んだファンキーなベース・ライン、今でも通用する程サウンドもその質感もバッチリ。そして何より大事な事にこの曲、Early80’sの、AORの粉がたっぷりふりかけられているんです。ソウル・ミュージックにジャズのエッセンスを色濃く加えたアーティストは(例えばフィリーにもDexter Wanselなんてキーパーソンがいましたが)、 メジャー・シーンではStevie Wonder(具体的にはSongs in the Key of Lifeから)に尽きるのではないかと思います。ノリ1発、リフ1発のファンク・バンドが70’s後半に一気にディスコ・バンドへ変身、さらに80’sにはブラコン・バンドに大変身。そんなバンドも沢山思い出しますが、実は成功した例はそう多くはありません。そんな時代が大きく動いたLate70’sからEarly80’sにかけての、ブラコン色有り、適度にジャージーなディスコ・ミュージックって辺り、実はディスコ・ブギーのキーワードのひとつと思っています。

Patrice Rushen – Forget Me Nots (1982年)